<バングラデシュの場所>
バングラデシュはアジアの中心部にあり、
人口13億を持つ中国の南、
人口12億を持つインドの東、
人口6億を持つアセアン諸国の西
というアジアの主要国に囲まれた、
アジア全体で見ると非常に恵まれた場所にある国です。
<バングラデシュの面積>
バングラデシュの国土面積は
約15万平方キロ、
これは日本の国土の約4割、
北海道+東北の大きさとほぼ同じです。
<バングラデシュ・人口>
バングラデシュの人口は約1億6000万人、
これは中国の13億、
インドの12億、
インドネシアの2.4億に次ぐ
アジア第四位の水準です。(インド以東)
<バングラデシュ・人口密度>
バングラデシュは日本の北海道+東北の面積に
アジア4位となる1億6000万人の人間が住んでいますので、
その人口密度は日本の3倍、世界トップの水準にあります。
世界一の人口密度というのは、下の写真ような状態の事を言います。
人口密度世界一という状態は、
人の採用のときに非常に大きな効果を持ちます。
例えば、葛西臨海公園と同じ大きさ(約80ヘクタール)の大きさの中に、
平均して何人のバングラデシュ人が住んでいるか分かりますか?
ミャンマーやカンボジアでは100名、
ベトナムでは80ヘクタール内に300人という人口がいるのに対し、
バングラデシュには同じ面積内に1400人が住んでいる計算になります。
同じ賃金・同じ採用条件であれば、明らかにバングラデシュが一番、
人を集め易い国です。
バングラデシュのアパレル人材、最低賃金は、
ミャンマーと並びアジアで最も安い水準にあります。
(なお2013年はタカ高によりドルベース換算の賃金が高く見える)
この賃金の安さと、人材の集めやすさを背景に、
世界のアパレル企業がバングラデシュに集まって来ました。
バングラデシュに巨大アパレル工場が大量に作られました。
非常に広い工場内で、
大量のバングラデシュ人が
黙々と洋服の縫製を繰り返しています。
そしてついに、
バングラデシュは2012年、
アパレル輸出高世界第二位に躍り出ました。
しかしバングラデシュには、
アパレルの縫製だけをやらせるにはもったいない、
知識水準も高く優秀な人材も多くいます。
この人材を利用して、どのような産業が生まれるのでしょうか?